pixivの方にも同じ内容のものを投稿しておりますが、せっかくなのでFANBOXの方でも投稿させていただきます。
こちらはサークル「山田工房」様から販売されている「婚約者持ちの指揮官がベルファストと大鳳のパイズリ誘惑で逆寝取られされるわけがない小説」の内容である第1章、第2章の一部を掲載した記事となります。
ちなみに付録以外の全テキストはひむろうが担当しました。
アズレンの逆NTRパイズリ小説、書いてて楽しかったです(ズリ小並感)
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月明かりを浴びている夜の母港というものは、意外にも静まり返っている。
数百ものKAN-SENが所属し、毎日のように活気に溢れている母港の面子も深夜帯になれば休息を取り、惰眠を貪る者が大半だ。セイレーンと戦う彼女たちにも睡眠欲は備わっているため、それを解消するために寝床に着いているわけだ。
皆が寝静まっているということは──つまり、普段は話せないような内緒事に適した時間帯でもあるということ。
「……ついに、計画を実行する時が来ましたわ」
「ええ。そのようでございますね。私の方でご主人様の生活を入念にチェックしましたが……どうやら最近は禁欲なされているご様子。誘惑を仕掛けるには絶好の機会かと」
母港に備え付けられたKAN-SEN専用の部屋。明かりが消され、一本の蝋燭の火に照らされた薄暗い室内で二人の女性、いや、二人のKAN-SENが密談を交わしていた。
片方は胸元を大胆にはだけさせた着物を身に着けていて、もう片方は純白のメイド服を着用している。艶やかな黒い長髪に美しく整えられた銀髪。それぞれ所属する陣営は違ったが、どうやら二人はとある目的を果たすため、こうして内密に話し合っているようだった。
「それならば、明日の業務終了時にでも……この大鳳が指揮官様を籠絡してみせますわ。ふふふ……待っていてください指揮官様♡ 否が応でも大鳳の情熱と愛を受け取っていただきますわ~♡」
朱を基調として彩られた着物を揺らし、ハイライトの薄い綺麗な瞳を妖しく細めているKAN-SENの名は大鳳。
重桜所属の装甲空母である大鳳は、自分の直属の上司である指揮官を深く愛していた。それこそ病的なまでにだ。蠱惑的な笑みを浮かべる彼女をこのまま放っておいたら、今すぐにでも指揮官に夜這いを仕掛けに行きかねない。
とびっきりの美人ではあるが、危険な雰囲気を周囲に漂わせている。その愛情の深さは計り知れず、いわゆる「重い」タイプの人物であった。
「いえ、お待ちください。大鳳様には申し訳ありませんが、まず私が先にご主人様へ色仕掛けをしようと考えております」
「……は? まさかとは思いますが、抜け駆けをする気ではないでしょうね? ……ベルファスト」
そんな大鳳の言葉に待ったをかけたのは、ロイヤルの陣営が誇るメイド隊のリーダーであるベルファストだ。
柔和さと清楚さを兼ね備えた佇まい、フリルに彩られたメイド服に似合う美貌。献身的という単語が顔に張り付いているようなメイド長は、多少の殺気を纏い始めた大鳳に臆することなく首を横に振り、冷静に話を続ける。
「もちろん、そうではございません。物事には順序が必要です。先んじて私がご主人様の性欲を煽り、二の矢として大鳳様が誘惑を行う……この流れが私たちにとっても、そしてご主人様にとっても都合が良いと判断しました」
「その説明だけだと、私が後手に回る理由が分かりませんわ」
「理由を説明するのは簡単ですよ。……要は『これ』の大きさが関わっております」
ベルファストはそう言って、自身の胸元にぶら下がった豊満な乳房に手を添えた。
「胸の大きさ……? 確かに、私も貴方も胸は大きく育っている方ですが……」
「そう、サイズの部分が重要ということです。大鳳様も知っての通り、ご主人様には巨乳好きの傾向があります。秘書艦を務めている時、胸元にご主人様の熱い視線を感じたのは一度や二度のことではない……きっと大鳳様もそう感じることがあったと思います」
「そうですわね……挙動不審気味でバレバレだというのに、私の胸を覗き見している指揮官様の姿を思い出したら……♡ ああ……♡ 指揮官様……♡」
「そう、ご主人様は女性の大きい乳房に強く惹かれているわけです。そこで私がこの胸で誘惑し、ご主人様をある程度骨抜きにした後、私よりもさらに豊満な胸を持つ大鳳様が迫れば……」
「……! 効率良く指揮官様を堕とすことができると言いたいのですね」
「その通りでございます」
ベルファストと大鳳。一見すると特に接点が無いように見えるが、彼女たちはその生まれ持った爆乳で指揮官を誘惑しようと画策しているらしい。
二人のバストは100cmの大台を軽く突破しており、合わせると2mを優に超えるほどの大きさにもなる。大鳳の方が豊かに実っているという差はあるが、どちらとも超爆乳と言ってしまっても過言ではないサイズだ。こんなにも淫靡に発育しているのだから、よく指揮官の視線を胸に感じるというベルファストの言葉にも説得力がある。
もしベルファストと大鳳が本気で男を堕とそうとするなら、その豊満な乳房を使えば──目的を容易に達成することができるだろう。
「ご理解いただけたなら幸いです。私がご主人様におっぱいの魅力を伝えている間、大鳳様はじっくり準備をしていただければと……」
「……そうね、そうさせてもらいますわ。少々癪ですが仕方ありません。最初は貴方にお任せしますわ」
大鳳はベルファストの説明に納得したようだ。美しい顔つきには不機嫌の三文字が張り付いていたが、少なくとも殺気は薄れたようだ。最初に自分が誘惑を仕掛けに行くというベルファストにもしっかり言葉を返し、腕を組んでいる。
「本当なら……貴方の力は借りたくありませんでしたわ。日頃から指揮官様との距離が近いロイヤルのメイド長なんて、私にとっては恋敵でしかありませんもの」
「……正直に申し上げますと、私も同意見ではございます。ご主人様の愛を一心に受け取り、できることなら独占してしまいたいと思っていました。ですが、1人の力だけでは荷が重いのです。ご主人様が『交際相手』に向けている気持ちを奪い取るには、おそらく私だけでは力不足かと思っております」
「指揮官様の恋人……うぅ……。まさか指揮官様に恋人がいるなんて思いませんでしたわ。しかも、結婚を控えているだなんて……大鳳には全く教えてくださらなかったのに……」
「先日までは私もその事実を知りませんでした。ご主人様からすると、あまり口には出したくなかった話題なのでしょう。……私たちKAN-SENのケッコンの申し出を受けてくださらない理由も納得はできます。できるだけですが」
悔しそうに表情を歪ませる大鳳と、思うところがあるような面持ちで俯くベルファスト。指揮官に対する彼女たちの親密度は最大まで高まっており、それこそ自分からケッコンの話を提案したいと思うほどの「愛」を抱いていたのだが、なぜか本人の口から話題が出てくることはない。
なぜなら、指揮官には将来を約束した優しい婚約者がいるから。とある筋から聞いたその秘密を知った時、二人は落胆の感情を隠しきることができなかった。
元から結婚を考えている彼女がいるからこそ、指揮官は部下のKAN-SENとケッコンをしようとは思わなかったのである。厳密に言えば結婚とケッコンは違う。だが、指揮官は「自分にはもう恋人がいるのに彼女たちの想いを受け取ってはならない」と考えていたらしく、今日の今日までケッコン用の指輪を棚の奥に保管していた。
指揮官に親愛以上の気持ちを抱く魅力的なKAN-SENも、大切な恋人がいるならば想いを諦めざるを得ない──それで終わるはずだったのだが、ベルファストと大鳳は諦めきれなかった。
誰かの物になろうとしているなら奪えばいい。例え、相手から恨まれてしまったとしても。どうしようもなく「女」の感情を剥き出しにした彼女たちは自らの爆乳を用いて、指揮官の心を籠絡しようと企んでいるのだ。
「大鳳様。私たちで必ずご主人様の心を手に入れましょう。そして恋人様と破局させるのです。……絶対に」
「ええ、ええ……必ず。うふふふ……♡ 待っていてください、指揮官様……♡ 他の女なんかに惑わされてしまった指揮官様を、私がお救いしますわ……♡」
こうして、KAN-SEN同士の密会が進むうちに夜も更けていく。
夜が明ければ朝になり、朝になれば艦隊業務が始まり、それが終われば──二人の指揮官誘惑作戦が幕を開ける。
果たして、ベルファストと大鳳は指揮官を心変わりさせることができるのか。指揮官は美人で胸の大きい部下に迫られても、恋人への想いを貫くことができるのか。
まだ結末がどちらに転ぶかは分からないが、物語はここから始まる──
「……これでよし、と。今日の艦隊業務はこれで終わりかな。んん~……」
黄色いソファーや観葉植物が置かれ、真っ赤な絨毯が敷かれた執務室。横長の立派な机で書類を処理していた男は指からペンを離すと、両手を上に伸ばしながら息を吐く。白い軍服を着ている彼の体には疲労が蓄積しているようで、その整った顔立ちからは疲れが見え隠れしていた。
執務室の窓の外はすっかり暗くなっており、演習や軍事委託に出ていたKAN-SENたちも既に帰還している。特に急ぎで処理する必要がある仕事も残ってはいない。つまるところ、今日の業務はこれで艦隊業務はこれで終わり、というわけである。
「お疲れさまでした、ご主人様。本日も艦隊業務を効率的に進められたようで何よりでございます」
「これもベルファストが一生懸命手伝ってくれたおかげだよ。いつもありがとう、本当に感謝してる」
「まあ……ふふふ。ご主人様にそこまで褒めていただけるとは、このベルファスト、恐悦至極でございます」
秘書艦であるベルファストは椅子に座っていた成人の男性──指揮官に向かって丁寧な所作でお辞儀をする。スカートを両手で摘みながら右脚を引き、左脚の膝を軽く折り曲げ、そのまま頭を下げる上品なカーテシーだ。
メイド長は常に優雅たれ。その格言が形になったかのような礼法だ。毎日のように教育が進められているロイヤルメイドの中でもベルファストのように気品の高さを発揮できる者は稀であり、このお辞儀だけでメイド長としての能力の高さが分かる。
それを間近で見た指揮官もベルファストのエレガンスさに感心しようとしたが、ああ、男という生き物は欲に正直なもので。彼女のカーテシーよりも、彼女の体の一部に気を取られてしまっていた。
──たっぷん……っ♡
(う、お……っ)
お辞儀の弾みで波打つように動き、縦に伸びる長乳の谷間。重力には逆らいきれずにたわんでしまったそれは淫靡に揺れて、指揮官の視線を一瞬で釘付けにする。
ベルファストのスタイルとプロポーションは最高に整っていた。余分な脂肪が存在しないウエストは陶芸品のように美しく括れていて、そのくせ太ももや尻といった性的魅力を備えている部位の肉付きはいいものだから、例え本人が無意識でも雄の興味を惹いてしまう。
特に、装束代わりのメイド服から今にも零れそうになっている超爆乳。規格外の大きさを誇る乳房は服の布地には到底収まりきらず、ゆさゆさ揺れる深い谷間を上司相手にアピールする羽目になっている。もっとも、本人はそれを気にするどころか見せつけるような所作を取ってくるのだから堪らない。
この爆乳を見て劣情を催さない男などきっと存在しないだろう。誰もが下卑た欲望を抱き、数秒だけでいいから鷲掴みにさせてほしいと、懇願できるものなら懇願したいと思うことだろう。
(いつも思うけど、ベルファストのおっぱい、揺れすぎだろ……っ)
普段からこんな谷間丸出しのドスケベメイド服を着ているせいで気になって仕方がない。隣で業務の補佐をしてくれる時も、飲んだらリラックスできる紅茶を持ってきてくれる時も、事あるごとに乳がたっぷんたっぷんと弾んでいるのだ。その光景を見せられて何も思えないわけがない。
一度でいいから触りたい、揉んでみたい──そう思う度、指揮官は己の性欲を戒める。自分には恋人がいる身だ。仮に「おっぱいを揉ませてほしい」と頼んだら了承してくれるかもしれない相手でも、他の女性に性的な行為を働くのは論外でしかない。
それが分かっていても、肉体は勝手に反応してしまう。雄が必ず持ち得る生殖本能がベルファストを蠱惑的な雌だと認めてしまい、股間を疼かせてしまう。わざと誘惑してきているわけでもないメイド相手に欲情の念を抱いてしまうのだ。
(……っ、う……っ♡ あ……っ♡ だ、ダメだ……っ♡ 昨日あれだけ抜いたのに、ベルファストのおっぱいを見てたらまたムラムラしてくる……っ♡)
指揮官は毎日のように艦船少女たちとコミュニケーションを取っていた。彼女たちは情欲をそそる抜群のスタイル、かつ淫らな衣装を着込んでいる者が多く、指揮官に好意的に接してくる。中には距離感が近くて誘惑めいた言葉を囁いてくる雌もいるせいか、指揮官の性欲はいくら処理しても溜まっていく一方だった。
恋人がいるのならば、その人に性欲処理を頼めばいいのではないか。そんなすぐに思いつくような提案は母港では実行できない。ここは指揮官以外の一般人が立ち入れる場所ではないからだ。
それに指揮官の恋人は婚前交渉に乗り気ではないタイプだった。嫌ではないし愛してはいるが、性行為の類は結婚してからにしたい──将来の妻にそう言われては、性欲が強めの指揮官でも無理にお願いすることはできなかった。
そのため、基本的に性欲の解消は自分の右手を頼っている。そうでもないと理性を保てる気がしないし、間違いを起こしてしまいそうだから。指揮官の自慰行為は浮気を防ぐための防衛行動に等しいのだ。
それでも魅惑の女体を無防備に見せつけるKAN-SENに欲情してしまい、二回に一回は彼女たちをオカズにして精液を放出してしまっているから、予防になっているかどうか怪しいところもあるが。
今この瞬間も指揮官はベルファストの長乳に浅ましい欲望を抱いてしまっている。昨日は三回ほど抜いたというのに、ふるふる揺れる脂肪の塊を視界に入れるだけでムラついてしまう。男の性欲は何とも正直なものだった。
今日はもう艦隊業務は終わったんだ。ここから解散した後、寝る前にこっそりとベルファストのおっぱいで妄想しながらオナニーをしてしまおう。指揮官がそう考え始めた時であった。
「……ご主人様? 何やら上の空のようですが、問題でもありましたでしょうか?」
「っ、あ、ああ、すまない。大丈夫だ」
お辞儀をし終わったベルファストに顔色を窺われた指揮官。彼は慌てて目を逸らし、別に何ともない、何も見ていないことをアピールして平静を装う。
だが、その程度の振る舞いで──怜悧で完璧を追及するメイド長に誤魔化しが通用するはずもなかった。
「ふふっ……普段のご主人様はテキパキと業務をこなし、戦闘においては卓越した指揮能力を発揮して頼りになる指揮官だというのに、メイドの胸が気になって仕方がない紳士でもあるのですね」
「なっ……!?」
柔和な笑みを浮かべるベルファストの褒めながらの指摘に、指揮官は思わず驚愕の声を漏らしてしまう。
「気づかれていないとでも思いましたか? ご主人様は先ほどから……いえ、艦隊業務を開始した時から私の胸に熱っぽい視線を送っていられたご様子。そこまで気になっているのでしたら、このベルファストに何なりとお申し付けください」
「えっ、な、なにを……?」
「ご主人様の性癖と欲望を満たす行為全般でございます。この身は全てご主人様のもの……私の胸が興味を示しているのであれば『触りたい』『業務の合間に揉みたい』と命令してきても構わないのですよ? もちろん、それ以上の『ご奉仕』の命令でも謹んでお受けいたします」
命令さえすればこの乳房を、ベルファストのおっぱいを触ったり揉んだりできる。そのことを想像しただけで指揮官の脳内には下劣な思考が浮かんできてしまう。
メイドがご主人様の言うことを聞くのは当たり前。艦隊業務中に暇を潰す感覚でデカ乳を触っても、背後から鷲掴みにして股間を豊尻に押し付けても問題はない。ベルファスト本人が構わないと言っているのだから。
興奮が湧き上がってきたせいか、心臓がどくんと跳ねる。胸を触ったり揉んだりするだけではなく、彼女が言ったそれ以上のご奉仕の内容を想像してしまった指揮官が何も言えずにいると、ベルファストが目を細めながら質問を投げかけてくる。
「ちょうどいい機会です。失礼ながら、ご主人様のプライベートに関わる質問をさせていただきたいのですが……よろしいでしょうか?」
「……? あ、ああ……いいよ」
「この前見せていただいた写真……それにはご主人様の交際相手が映っておりましたが、その方とは夜の営みでご満足できているのでしょうか?」
「っ!? ……なんでそんなことを聞くんだ?」
「いえ、ただ恋人様の身体ではご主人様の性癖嗜好を満たすことは難しいと感じたので、お聞きしたかったのです。ご主人様は私以外にも、大きい乳房を強調したKAN-SENが好みのようですし……少々失礼ではありますが、恋人様の胸は少し控えめのように見えましたので」
「そ、そんなことはないが……それに、あいつとはまだ『そういうこと』はしていないんだ。するのは結婚してからと事前に決めてるからな」
指揮官は恋人と性行為を1回たりともしていない。その事実を知ったベルファストは内心で深く安堵した。写真で見ただけで面識もない他の女と性的な接触をしていなかったことに喜びを覚え、安心の感情を表に出すかのように息を吐いた。
それならば、誘惑で心を惑わせるチャンスはいくらでもあった。指揮官は明らかに女性の大きな胸を好んでいる。それに対して恋人の胸は貧相であり、極端に着痩せをしているわけでもなければ指揮官の性癖に刺さらない存在。
ここで一気に攻めて、必ずご主人様の性的興味をこちらに惹かせる。意外にも押しの強いロイヤルのメイド長は好機をものにするため、椅子に座った指揮官に近づいていく。
「まあ……恋人様は婚前交渉を嫌がっているタイプなのでしょうか? それとも……ご主人様が意外と性行為に奥手だからでしょうか……♡」
「べ、ベルファスト? いきなり近づいてきて何を──」
──たぷんたぷん……っ♡
「う……っ♡ あ……っ♡」
「ふふふ……♡ メイドの胸に関心を持っていることを少しは隠したいのなら、柔らかそうに揺れているところを見ても声を上げてはいけませんよ、ご主人様……♡ その振る舞いは相手に『この御方はおっぱいに極端に弱い』という印象を与えてしまいますからね♡ まあ、私の前でなら構いませんが……♡」
ベルファストとの距離が縮まるということは、メイド服から露出している大胆な爆乳の谷間も近づいてくるわけで。
乳房の前部分を隠した布地を引き伸ばし、指揮官の獣欲を湧き上がらせるように揺れるデカ乳。手を伸ばせば届いてしまう距離、彼女が歩くことで体に伝わる衝撃だけで揺さぶられている乳脂肪。破廉恥な光景すぎて指揮官としては生唾を飲み込まざるを得ない。
おっぱいから逃げるために目線を上げれば、今度は妖しく微笑むベルファストの顔が視界に入る。
何を考えているかは分からないが、何かを企んでいるように見える表情。清らかな瑠璃色の瞳に見つめられた指揮官は気圧されたのか、椅子に座ったまま動こうとはしない。このままでは性的に捕食される運命だということも知らずに。
「……どうやら、私の胸のせいでご主人様は興奮し始めたようでございますね♡ ズボンが膨らんでしまっているのに気づいておりますか……♡」
「あうぅ……っ♡ はあ……っ♡」
爆乳おっぱいの前で性欲をコントロールできる雄はごく少数しか存在しない。指揮官はいつの間にか、自らの怒張でズボンを内側から圧迫し、斜め上に膨らむテントを股間に形成してしまっていた。
ベルファストのようなデカパイメイドに誘惑まがいのことをされれば勃起してしまうのも仕方がない。息が荒くなり始めるのも当たり前。だが、それらの現象は彼女に付け入る隙を与えてしまうことになる。
「はあっ、はあ、ふう……っ♡ ふっ……ふうー……っ♡ ふう……っ♡」
「そんなに息を荒げて……我慢できなくなっているのは分かりますが、少々情けないお姿でございますね……♡ これは早急に元のご主人様に戻してあげなければいけませんね……♡」
「はー……っ♡ ベル、ファスト……っ♡」
「もう我慢ならないようですね……♡ もしご主人様が望むのであれば……この乳房の谷間で、ご主人様の勃起したおちんちんを慰めて差し上げましょうか♡」
「……っ!?♡♡」
それは──甘美ながらも、ある意味悪魔のような提案だった。ベルファストが何を言いたいのか瞬時に理解した指揮官は驚くと共に、さらなる性的興奮の刺激によって勃起テントをびっくんっ♡と反応させてしまう。
女性の象徴で男性器を慰める行為と言えば、もう一つしか思いつかない。人生で一度もされたことはないが、おっぱいの大きい女性にしかできない、密かに憧れていた性行為。デカパイ好きの傾向がある指揮官が大げさに反応してしまうのは必然とも言えた。
「その可愛らしい反応……♡ ご主人様は『パイズリ』についてご存知なのですね……♡ 大きく実った爆乳の谷間で殿方のおちんちんを優しく挟み、ずりゅずりゅと扱き上げる行為……♡ 自惚れに聞こえるかもしれませんが、この胸で同じことをすれば……きっとご主人様にもご満足いただけるかと存じます♡」
「べ、ベルファストのっ、パイズリ……っ♡ このおっぱいで、俺のチンポを……っ♡ はっ、はああー……ッ♡♡ ふうううぅ……っ♡♡」
「さて、いかがいたしましょうか……♡ メイドの深くて長い谷間でぎゅううっ♡とおちんちんを潰され、乳肉に弱いところを絡みつかれながら果てるのは……それはそれは気持ちの良い体験ができるかと♡ ご主人様が一言『してほしい』とさえ言ってくだされば、このベルファスト……いつでもパイズリご奉仕を行わせていただきます♡」
ベルファストは最後の一押しと言わんばかりに自らの乳房に手を添え、淫靡に動かし始める。
むぎゅっ♡と圧迫して谷間を深めたり、2つの乳塊をそれぞれ互い違いに動かし、何かを扱くような動作を見せつけたり。選択自体は指揮官に委ねてこそいるが、彼女はパイズリご奉仕の提案を断らせようとするつもりは一切ないらしい。
そして、露骨な乳誘惑をされてしまった指揮官の心は揺れるばかりだ。ベルファストの提案に応じれば、これまでちまちまと自慰をしていたのが馬鹿らしくなるくらいの快楽を味わうことができるだろう。だが──それは同時に恋人への裏切りを意味する。
ベルファストを含むKAN-SENたちは感情のある女性なのだ。そんな彼女に性欲処理を頼んだけど不倫ではないと説明されても、納得できる人間の方が少ないだろう。
この一線だけは超えてはいけない。オナニーの妄想として消費してるだけでも怪しい部分があるのに、直接性的な奉仕を頼むなんて浮気でしかない。パイズリをしてもらいたい欲望を無理やり抑えつけ、性欲の昂りを何とか堪えようとする指揮官に対して、ベルファストは甘い声色で囁く。
「ご主人様は随分と紳士的なのですね……♡ 恋人様に内緒でこういうことをするのは浮気になるから絶対にしてはいけない……♡ そう考えているのが、辛そうな表情から伝わってきます……♡」
「はあ、あっ、う……っ♡ そ、そうだよ……っ♡ だから、こんなことはやめて……っ♡」
「いえ、それはできません……♡ ロイヤルメイドとして、ご主人様の従者として、ズボンの下で苦しく震えているおちんちんを放置するわけには参りません♡ それに……♡」
「う……そ、それに……?」
「パイズリ程度では浮気になりませんよ……♡ ただ、柔らかい乳房と勃起おちんちんがちょっとしたスキンシップをするだけ……♡ セックスにも満たない交尾ごっこですから、これを浮気として捉える女性がどこにいらっしゃるのでしょうか♡ 少なくとも、私はそう思っております……♡」
欺瞞だ。ベルファストの発言は指揮官を欺き、行為を正当化させるための詭弁に過ぎない。
パイズリだって立派な性行為、前戯の一つだ。それを性欲処理として行おうとしているのだから、浮気にならないわけがない。
もしもベルファストがこの嘘を用いて関係を迫っていることを知れば、おそらく指揮官の恋人は不倫だと判断して両者に怒ることだろう。常識的に考えればそうなるのが当然の流れだ。
(浮気じゃない……っ♡ パイズリは、浮気じゃない……っ♡ そ、それなら……っ♡)
しかし、冷静な気持ちを保てていない指揮官は彼女の言葉を「言い訳が効くもっともらしい理由」だと判断してしまった。
浮気じゃないのだから問題ない。ちょっとメイドの爆乳おっぱいと交尾の真似事をするだけだから、恋人を裏切る行為でも何でもない。次から次へと溢れてくる欲望に思考を狂わされているせいで、都合の良い解釈しか浮かんでこない指揮官は──
「ベルファスト……いつまで貴方は、指揮官様を独占するつもり?」
指揮官への誘惑作戦が開始されてから初めての密談。相も変わらず薄暗い部屋の中で、怒りと焦りが混じったかのような感情を滲み出している大鳳。
「独占……? いいえ、そんなことをしているつもりはございませんよ。確かに、ご主人様のお傍にいさせてもらえる時間は格段に延びましたが……♡」
「それならば……そろそろ私が指揮官様を誘惑してもよろしいですわね? この一週間、指揮官様に不用意に近づくことをどれだけ我慢したか……ああもう、限界ですわ」
どうやら彼女は、対面にいるベルファストが指揮官を独占しているように見えて不満たらたらといった様子だ。
ベルファストが先に指揮官に色仕掛けを行うのが作戦の内容とはいえ、流石に一週間も焦らされてしまうと、海よりも深く重たい愛情を抱いている大鳳が嫉妬するのは当たり前と言えば当たり前。彼女の欲求は限界に近く、このままだと作戦を無視して指揮官に襲いかかりそうな気配さえあった。
「ふふっ、ご安心ください。そう言わずとも、大鳳様がご主人様を誘惑しやすくするための環境を整えておきました」
「……と、言いますと?」
「実は私、ベルファストは……ちょっとした『研修』を行うことになったので、しばらく母港から離れることになりまして。その間は大鳳様に秘書艦を任せるよう、ご主人様にちょっとした提言をしておきました。今日この場に集まっていただいたのも、その引き継ぎの話をしようと考えたからです」
「その話……本当なのでしょうね?」
「ええ、もちろんです。数時間前、ご主人様に胸で『ご奉仕』をしながら提案したので、明日からの秘書艦は大鳳様になっている手筈です。……ですので、私が母港に帰還するまでの間、大鳳様は存分にご主人様を骨抜きにして差し上げてください」
大鳳が合理的に指揮官の近くにいられるよう、ベルファストは事前に手回しを行っていたようだ。ベルファストはしばらくの間不在、そして自分は秘書艦として指揮官を補佐できる立場に。大鳳にとっては都合の良すぎる環境が整えられようとしていた。
賢明な爆乳メイドの言葉を聞いた大鳳は──嬉しさのあまり、綺麗で色気のある顔を綻ばせる。最初は不承不承ながら後手に回ることになったが、ついに自分の番が巡り巡ってきたのだ。
「……失礼しましたわ。指揮官様を想うあまり、協力者である貴方のことを疑ってしまって」
「お気になさらず。もし私が大鳳様と同じ立場であれば、この方はご主人様を独り占めしているのではないかと……そんな疑心を抱いていたと思いますので」
大鳳が謝罪し、ベルファストが嫉妬の心に理解を示す。協力者同士の二人は改めてお互いを尊重し合い、助け合う。最終的に指揮官を堕とすという目的のために。
「少し自慢に聞こえてしまうかもしれませんが、私のご奉仕でご主人様はさらに女性の乳房の魅力に弱くなったように見受けられます。KAN-SENの方々の胸を隠し見る頻度も増えて、秘書艦である私の谷間を視姦しながら、業務中に勃起してしまったことも少なくはありません。そんな状態で、重桜の中でもトップクラスに胸が大きい大鳳様の誘惑を受けてしまえば……湧き上がった性欲に抗うのは困難を極めることでしょう」
「うふっ、うふふふ……♡ 指揮官様が大鳳のおっぱいに夢中になってしまった姿を想像するだけで……ああ、心が躍ってきましたわ♡」
たかが一週間。されど一週間。この期間にベルファストが自慢のデカ乳を用いて誘惑をしたり、性欲処理代わりのご奉仕を行ったことで、指揮官はKAN-SENのおっぱいの魅力に弱くなってしまったようだ。
なら、存分に付け入る隙はある。必ず指揮官を、指揮官様をもっともっとおっぱいの虜にしてみせる。大鳳は顔を紅潮させたまま、恍惚とした表情でそう決意する。
「ベルファスト、貴方が用意してくれた場は絶対に無駄にはしませんわ。貴方が母港に戻ってくる頃には……指揮官様は婚約者のことなど考えられなくなるくらい、私のおっぱいに夢中になっている。そこに至るまで堕とすことを約束しますわ」
「かしこまりました。ご主人様としばらく顔を合わせられないのも、大鳳様のご活躍をこの目で見られないのも残念でございますが……朗報をお待ちしております」
固い握手を交わすベルファストと大鳳の間には奇妙な友情が生まれていた。時折疑いの目を向けることがあっても、同じ男を愛する者としてシンパシーを感じているのだろう。
そんな彼女たちの本気の誘惑を一心に受けることになる指揮官。ベルファストの次は大鳳。矢継ぎ早に雌としての色気に溢れすぎたKAN-SENに性欲を刺激されて、果たして理性を保つことができるのだろうか──
「…………」
「……? 指揮官様? どうかなされましたか?」
「えっ、あ、ああ……なんでもない。ちょっと考え事をしていただけだよ」
艦隊業務は溜まりに溜まっており、日中から大忙しだ。執務室の洗練されたデザインの窓から眩しい朝日が差し込む中、椅子に座りながら上の空になっていた指揮官は隣で補佐をしている有能な秘書艦、大鳳に話しかけられて現実に戻ってくる。
「考え事……もしかして、なにか悩んでいることでもあるのでしょうか? 差し支えなければ、この大鳳に悩みをお話しくださいませ。喜んで指揮官様のお力になりますわ」
「ありがとう、大鳳。でも本当にちょっとしたことなんだ。全然悩んでるほどじゃないから大丈夫だよ、うん、大丈夫……」
「それならよろしいですが……」
悩んでるほどじゃない、大丈夫。そんな常套句を使って誤魔化した指揮官であったが──実際は悩みを抱えていたし、あまり大丈夫と言える状態ではなかった。
その悩みの主因はベルファストにあった。大鳳と秘書艦を交代し、母港の外へ「研修」に向かった彼女と浮気をしてしまったこと。そして、Mカップもの大きさを誇るメイドおっぱいに魅了されてしまったことが指揮官の心を惑わしているのだ。
(ベルファストがいないってことは、あの爆乳で挟んでもらうことができなくて……って、何を考えてるんだ俺は……! ベルファストとそういうことをするのはあいつへの裏切りなんだ! むしろ誘惑されないことを安心した方がいいはずなんだ……!)
ベルファストが不在なら、爆乳おっぱいによるご奉仕を受けることができない。それを残念に思ってしまった指揮官であったが、すぐに気を取り直して雑念を振り払う。
何を残念に思う必要があるのだろうか。ベルファストに性欲処理をしてもらうのは、実質的に自分の恋人を裏切っているのと同じだ。秘書艦は業務の進行を円滑に進めるためにサポートをするのが役割のはずなのに、隙あらば長い谷間を見せつけて誘惑してきたベルファストがしばらく自分の元を離れるのは、情けなく堕落しかけていた心情を見つめ直す好機なのではないか。
(でも、だけど……っ♡ くそ……っ♡ どうしてもベルファストのおっぱいでパイズリされたいと思ってしまう……っ♡)
しかし、ベルファストの性奉仕で肉体に刻み込まれてしまった快楽は深刻そのもので。KAN-SENのデカ乳で搾り取られた記憶、幸せの思い出は脳から離れることはなく、指揮官の情欲を滾らせてしまう。
まだ昼の時間帯だというのにムラムラが募ってきた。いつもなら定期的に欲望を抜き取ってくれるベルファストはここにいない。自慰行為をした程度では解消出来る気がしないこの性欲、一体どこにぶつければいいのか。
言葉には出さないが、指揮官が悩みを深くしたその時──
「ふう……それにしても肩こりが酷いような気がしますわ。大きいというのも時には困りものですわね……」
──たぷんっ、ゆさゆさゆさ……っ♡
「……っ、あ……っ♡」
視界の端に映ってしまったのだ。大きく伸びをした大鳳の胸が、ベルファストよりも一回り大きいであろうデカ乳が上下に弾む光景が。
重桜所属である彼女もまた、魅力的で雄の視線を無意識に誘導する美女だ。床に届きそうなほど長く伸ばされた艶やかな黒髪。抜群のスタイルをより目立たせる高めの身長は、そこにいるだけで存在感をありありと示す。
厚めの着物から露出している純白な肌。思いっきり抱きしめてしまったら、そのまま折れてしまうんじゃないかと心配になる華奢な肢体。余分な脂肪が付いていない体つきにも関わらず、絶対領域から確認できる太ももはいやらしく肉感的で、少し視線を上に動かせば──男を誑かすためだけに育ったんだろ、と言いたくなるくらい卑猥な爆乳をぶら下げていることが分かってしまう。
ゆっさゆっさと重たげに揺れる爆乳の谷間は当然のように丸出しで。大鳳としっかり目を合わせて話をしようと考えていても、いつの間にか視線を胸元に誘導されてしまう。暴力的に発育したそれは着物に収まりきっておらず、大鳳自身はブラジャーの1つも付けていないため、今にも長い乳塊がまろび出てきてしまいそうな。
乳房は規格外にまでデカくなっているのにも関わらず、ウエストは細く締まっているというアンバランス感。人間の女性では維持するどころか、ここまで淫靡な肉体を作り上げることさえ難しいだろう。
そんな煽情的な乳肉を揺らし、上司とはいえ性的興奮を煮詰め始めている男の近くで胸の大きさに言及する真似までしている。傍から見れば無防備に見える大鳳に指揮官の意識が向かないわけがない。
(うふふ……っ♡ 大鳳の胸を見ておりますわね、指揮官様♡ まさか、少し揺らした程度で夢中になってしまうなんて……♡ ベルファストが言っていたことは、やはり嘘ではなかったようですわ♡)
無意識に誘惑してしまっているように見えて、実はこれも大鳳の作戦のうちであった。
豊満に実った双丘、特大の果実をわざと揺らすことで──指揮官の視線を釘付けにし、性的な興味を誘うための行動を取る。そうすることで指揮官の理性を限界寸前にまで崩すことができる。自身の胸が大きい自覚のある大鳳にはその自信と愛情があるらしい。
いわゆる誘い受け。とことん献身的で、精神的に打たれ弱い部分もある彼女はこちらから露骨に攻めるのではなく、指揮官が我慢できなくなるその時を待ち構えているようだ。
(さて、次は……少々大胆に……♡)
胸をただ揺らすだけでは終わらない。ここからが本番だ。欲に塗れかけている雄の視線に気づいてないフリをする大鳳は机の端に置いてあった書類を何枚か手に取り、指揮官の元に駆け寄る。
「指揮官様、こちらの書類ですが……きゃっ♡」
「っ! 大鳳、危な──」
──むにゅううううぅっ♡♡
「っっ!?♡♡ あああぁっ……♡♡」
そうして書類を手渡す途中で躓いてしまう──ように見せかけて、大鳳は指揮官の背中にもたれかかり、長乳を強く押し付けた。現実離れした大きさと柔らかさを兼ね備えた爆乳の感触をその身で感じてしまい、指揮官は思わず甘い声を上げてしまった。
「も、申し訳ありません……指揮官様にご迷惑をおかけするつもりは……♡ あっ、ですが……指揮官様の背中、何だか逞しくて……♡ ああ、離れたくないと思ってしまいますわ……♡」
「うっ、あっ……あ……っ♡ た、大鳳……っ♡ 離れてくれ……っ♡ うぅ……っ♡」
「名残惜しいですが、分かりましたわ……。うぅ、まさか指揮官様に胸を押し付けてしまうなんて……失礼なことをしてしまいました」
「……っ♡」
失礼なことなんかじゃない。むしろ役得、と口に出してしまいそうになったが、寸前で堪える指揮官。例えこちらを慕ってくれる相手であっても、そんなセクハラ染みたことを言うのは失礼だと判断できるくらいの理性はまだ残っている。
それでも「大鳳のおっぱいデカすぎだろ……っ♡」とか「くっそ……っ♡ こんなデカ乳押し付けてきて……っ♡ ベルファストだったら何の躊躇いもなしに揉みしだいでやれるのに……っ♡」とか、そんな下劣な思考が頭の中を支配しようと活動しているのだから、正直抗うので精一杯なところがあった。
(背中に押し付けただけでこの可愛らしい反応……♡ もっと攻めた誘惑をしてしまえば、果たしてどうなることやら……♡ 気になってしまいますわ♡)
指揮官の背中から離れながらも、次はどうやって想い人の気を引いてやろうかと画策する大鳳。彼女は躊躇うことはない。戦闘においても、好意を抱いている相手へのアプローチにおいても、重桜の空母はその手を緩めることはない。
何やら前屈みになり始めた指揮官は椅子に座り直し、息を整えようとしているが、大鳳はせっかく作り出した隙を見逃す女ではない。彼女は胸元に両手を置きつつ、ねっとりと口を開く。
「それにしても……先ほどから指揮官様は大鳳の胸に視線を向けているようですが、そんなにこれが気になっているのでしょうか?」
「えっ……♡ い、いや、そんなことはないが……っ♡」
「……うふふっ、嘘を付くのはいけませんわ、指揮官様♡ 興味も関心もなければ、大鳳の胸をじろじろと見るわけがありませんもの……♡」
直接的なことを言われてしまった指揮官はあくまで否定しようとするが、その挙動不審な態度と、大鳳の乳房から視線を外せない事実が嘘の言葉を吐いているのだと物語っていた。
気分を良くした大鳳はさらに大胆な行動を取る。今度は胸元に添えていた手を横に移動させて、着物越しに乳肉を掴む。自身の胸から伝わる豊満さを指で感じ取りながら、そのまま大鳳は谷間をむぎゅっと寄せ上げ、卑猥さをより強調する。
「風の噂でお聞きしたことがありますわ♡ 指揮官様は大きいおっぱいが好きで好きで仕方がないというのに、母港の外にいる婚約者の胸が小さいせいで満足できていないと……♡」
「なっ、う……っ♡ ど……どこからそれを、じゃなくて……っ♡ そんなわけないだろう……っ♡」
「正直になってくださいませ♡ 指揮官様は大鳳のような……おっぱいが大きいKAN-SENの方が好みのはずですわ♡ 決して相手にはバレないように胸の谷間に破廉恥な視線を向けて、自分以外は誰もいない場所で欲望を発散する……♡ もうそれだけでは物足りないはずですわ♡」
「ううっ、あ……あぁ……っ♡」
「全ては指揮官様のために……♡ もしも指揮官様が望むのであれば、大鳳はどんなことだっていたしますわ♡ 婚約者には絶対に頼めないことも、他のKAN-SENや小娘には荷が重い役目も……♡ ですから……この大鳳に何でもお任せくださいませ……♡」
ベルファストと結託しているのだから、本当は裏の事情を全て知っているのだが──あくまで大鳳は無知を装う。指揮官が昨日までベルファストのご奉仕を何度も受けていたことを知らない体で、彼女は抗いがたい誘惑の言葉を放った。
その間にも乳での誘惑を忘れない。豊肉同士を密着させて谷間を深めていたかと思えば、今度は互い違いに動かし、上下に弾ませる。まるで何か棒状のような物体を挟み込み、甘く擦り潰すかのような淫猥な動きに釣られて、指揮官の股間の疼きはますます加速していく。
(今度はベルファストだけじゃなくて、大鳳もこんな……っ♡ ぐ……っ♡ だめ、だ……っ♡ 誘惑に負けるな……っ♡ これ以上浮気の相手を増やしたら、あいつになんて言い訳をすればいいんだ……っ♡)
退廃的な笑顔を浮かべる大鳳の色仕掛けに指揮官は必死に耐える。もはや誘い受けの範疇では済んでいないような性欲を刺激する動作を目の前で見ても「絶対に手だけは出してはいけない」と考えながら、何とか生殖本能を落ち着かせようとする。
もう既にベルファストの性欲処理の提案を受けてしまっているんだ。それに続いて大鳳の想いも受け入れてしまえば二股どころではない。三股だ。恋人にはもちろん、実質最初の不倫相手であるベルファストにさえ申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
だけど、断ってしまえば──手を伸ばせば届く距離にあるデカ乳を堪能できる機会なんて二度と来ないかもしれない。雄を挑発するかのように波打つ乳肉を好きなだけ揉んだり、吸ったり、挟んでもらうこともできなくなるかもしれない。
指揮官は前々から大鳳のことも、大鳳のおっぱいのことも気になっていた。所々に闇深さを感じても、純粋に慕ってくれる彼女を嫌えるわけがない。
それに「指揮官のため」と称しながらレースクイーンやアイドル衣装、はたまた巨大な乳房を隠しきれないビキニを着用し、そのドスケベさをもって劣情を多分に刺激してきたこともあった。艦隊業務が終われば自室に籠り、大鳳の美貌と双丘の迫力を思い出しながら男性器を扱いていた夜も指揮官にはあった。
我慢できずに自慰行為のオカズとして消費してしまった爆乳が、今まさに好き放題にできるかできないかの瀬戸際にあるのだ。どれだけ誤魔化しても、おっぱい好きの性癖からは抜け出せない指揮官が迷ってしまうのも性分と言えてしまうだろうか。
「はあ……っ♡ はあっ、はあっ、ダメだっ、大鳳……っ♡ こんなことはやめてくれ……っ♡ が、我慢できなくなる……っ♡」
「我慢は体の毒……と言いますわ♡ 私が目の前にいるというのに、何を我慢する必要があるのでしょうか♡ さあ、素直になってくださいませ……指揮官様……♡ 抑えている欲望を大鳳にぶつけて……ふふふ……っ♡」
「う……っ♡♡」
息を荒げながら生唾を飲み込む。指揮官がどれだけ強がっても、大鳳のせいで催してしまった欲情の熱を内に閉じ込めるのは不可能だった。
大鳳が嫌がっているのなら話は別だが、本人は手を出されることを望んでいる。だったら、無理に我慢する必要もないのかもしれない。ついにそう考えてしまった指揮官は──