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SUN'S@催○短編SS
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【中編】ポケモンの世界に転生したので、ヒロイン達の行きずり彼氏になろうと思う。 -リーフの場合-①

オレの名前はジョー、しがない転生者だ。 何の因果かガキの頃に遊んでいた『ポケットモンスター』の世界に転生してしまい、成人しても世界中を旅する生活をオレは続けている。 その理由はシンプルに綺麗なヒロインの『行きずり彼氏』になりたい願望を満たすためだ。サトシにも彼女はいっぱい居たし、そこら辺はセーフだろうとオレは考えている。 そんなことを考えながらポケモンの原点とも言えるマサラタウン周辺を、のんびりと歩いていると白い帽子にノースリーブのシャツ、赤いミニスカの女の子と出会った。 間違いない、この子は『リーフ』だ。 初代ポケモンの女主人公に出会えたことに何となく感動しながら、彼女を見ていると財布とお店のメニュー表を交互に見比べ、諦めたように項垂れる。 「どうかしたのか?」 「!?」 ビクッ!と肩を跳ね上げて後ろに振り返ったリーフの可愛さに襲いそうになる気持ちを押さえつつ、オレは彼女の言葉を返事を待つ。 しかし、彼女はオレを黙って見上げたまま身動きすらせず、じーーーっと見つめるという行為を続けている。あ、ああ、そういえば無口なんだっけか? 「えと、奢ろうか」 「……!(コクコクコク)」 リーフはオレの提案に何度も頷き、オレの手を引いて洋食屋に入り、木の実をふんだんに使ったスパゲッティを指差し、オレはコーヒーを頼んでおく。 「君はここら辺の子なのか」 「……(コクリ)」 彼女は一度だけ頷いて、メニュー表の近くに置かれていた地図を使ってマサラタウン出身だとオレに告げるリーフに「えぇ?不用心すぎるだろ」と警戒心の無さに呆れる。 まあ、都合は良いけど。 「お待たせ致しました。どうぞ、ごゆっくりとお召し上がりください」 「ほら、好きなだけ食べてくれ」 「!」 しっかりと両手を合わせて、いただきますのポーズを取ったリーフは器用にフォークを使い、木ノ実とパスタを絡めとり、スパゲッティを食べる。 無口なのは知ってるけど。まさか、ここまで喋ることがないのは予想外だ。こりゃあ、行きずり彼氏になってセックスするのは無理かもな。 ◆ 結局、彼女は食べ終わっても喋ることはなく。オレは会計を済ませて立ち去ろうとした瞬間、クイクイと袖を引っ張られてしまった。 「今度はどうした?」 「……」 「ちょっと待て、金欠の女の子にお金を返してもらうつもりはねえよ。あっ、いや、ポケモンバトルはしないんだ」 おもむろに財布を取り出すリーフの手を止める。が、それならばとモンスターボールを構える彼女に謝りつつ、オレはベルトや上着の裏を見せる。 「……」 また、しょんぼりするリーフ。 「それなら此処にいる間だけオレの彼女になってくれよ」 「!?」 オレの申し込みにビックリしたような表情を浮かべ、少し頬を赤く染めながらコクコクコクと何度も頷き、リーフは白い帽子で顔を隠す。 この反応を見るに彼氏はいたことないな。オレの長年の経験はよく当たるし、原作の知識も覚えていればバカには出来ないもんだ。 「とりあえず、デートに行くか」 「……♪︎」 オレの言葉に彼女はうなずき、ゆっくりとオレの手を取ってくれた。いきなりセックスに行くのは止めとこ。まずはデートを楽しもう。 しかし、ホントに喋らないな。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 『行きずり彼女01』 名前:リーフ タイプ:無口 美少女 無警戒 性格:恥ずかしがり屋 マサラタウン出身の女の子。まだポケモントレーナーに成り立ての金欠だった時に『行きずり彼氏』のジョーと出会い、食事のお礼に数ヶ月ほど彼女になる約束を交わす。

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